VOCAL RECORDING SYSTEM
September 21st, 2009
先日、小西さん コニシス研究所 CONISIS Lab にお願いして作って頂いたラックマウントが完成して届いた。
これはDAWになって問題にしていたVOCAL RECORDING時に生じるさまざまな問題を一気に解決してくれる言わば理想のシステムだ。
先にも何度も述べたが現在のレコーディング現場においてまともな録音をされていない。出来ないにつきるのは20余年前のコンソールで現代の音楽を創造する事や
更に古いモジュールを使いトランスの後ろにコンプを直結して結果S/Nを落として「音が太い」と勘違いするような本末転倒のやり方で行われているのが現状のようだ。
唄う方もやりにくいだろうし、録音する方もやりにくい。多分売る方も売りにくいのではと思う。そこで僕が小西さんにお願いしたのは以下のポイントである。
(1)使用するマイクの選択が決まっている点。
うちの場合はノイマンU87iで出力が現行モデルよりも低いので
オールド・ニーブのようにプリアンプが-70dBまでと幅広い選択
(2)マイクプリアンプよりのインサートポイント
ここからUNIVERSAL AUDIO 1176AEにと接続される。
コンプレッサーへの送りレベルもマイクプリのレベルとが適正にマッチングされるので
1176の受け側のINPUT/OUTPUTのつまみの位置も調節幅が良好で好S/N状態になり微妙な調整が可能
加えてインサート・ポイントがPRE-EQなので音の補正はコンプされた音の後なので環境ノイズ等の影響によって
補正さる分のEQゲインはコンプのスレッショルドに関係がない。
(3)最終アウトはMAXを0dBとしたアッテニュエーター方式のVOLUME KNOBがある。
これは通常Aカーブと言われるログリズミック・カーブと呼ばれ,
主にフェーダー等に使われる特性のもので非常になめらかにに効き、
手応えも素晴らしく、ほんの少しのレベル・チェンジも唄っている本人にも気がつかないほど滑らかである。
特にこの微妙なレベル・チェンジが収録先に大きく影響されるのはもとより、
唄う本人にも小さく唄う部分や大きく唄う部分の手助けが簡単に行えるので
モニターバランスも崩れない。
(4)さすが30年以上も前の物なのでコンデンサー関連を全て新しいのに替えていただいた。
内部配線も、電源も強化されているので高い水準のS/Nを確保できていて
これが30年以上も前の機材の音とは思えない程素晴らしいアナログな音がする。
以上のように単純にオールドニーブが全てではなく、このようにニーズに合ったデザインとメンテナンスを施さなければ
まったく用途をなさないのが現実である。
全般的に機材による「音」がよくなるというという神話的傾向は、ある考え方からすれば「こんなに良い音だったら何もしなくても良いのではないか」
と言う解釈にも受け取れるが、本当に「良い音」がするマシンを所有するという事は「使いこなす」という事である。
高額なスポーツ・カーのエンジン音だけをニュートラル状態で聞いて200 km以上出せたような気持ちになって所有満足だけを満たし
あたかもレースに勝った気持ちで終わるのではなく、
機材とはすべてにおいて使いこなして結果を出す事が本来の目的である。![]()



